個人オーナー様からの依頼により修理した事例をご案内いたします
施主様のお宅で長年大事にされていたステンドグラス修理のオーダーを頂きました
確認させて頂いたところ、制作されてから100年以上は経っていると思われる年代物
破損が激しく、ところどころ湾曲しているガラスもありました
パテで土手をつくってはめ込むという製法でつくられたステンドグラスだったこともあり、
土手を全部取り除いたうえでスチール枠からガラスを外すという作業から開始
湾曲してしまっているガラスは重石を載せて徐々に平らにしていきました
エージー・クルーが大切にしている修理技術のポイントは以下の3つです
Point.1 弊社が制作したステンドグラスではなくても修理を承ります
Point.2 破損、汚損が無いガラスは極力そのまま利用します
Point.3 交換するガラスは従前のガラスの色や質に近いものを採用するようにしております
※写真や現物を確認させていただいた上で、修理が困難と判断させて頂く場合もございます 予めご了承ください
修理の上、納めさせていただいた状態はこちら
納品後、施主のお父様よりコメントを頂きましたので、原文のまま掲載させて頂きます
こんなにも喜んで頂き、社員一同、感無量の想いです
「そしてステンドグラスです。
出来栄えもさることながら、これを見ながら生活していますと改めて新たな感慨を感じます。
小さかった頃、玄関にあるこのステンドグラスを見ながら育ってきました。射しこむ光にあわく照らされたガラスの彩りは、子どものわたしにとって日頃の生活のなかでであう生活感をともなった色合いとは違った、ちょっと不思議な輝きに見えたものでした。
今回、こうし設置していただくと、たとえば外から帰ってきて中に入ると、つい目がそちらに向いてしまいます。
すると、目の奥に残っていたあの頃のイメージと感覚が蘇ってくるような気がするのです。
まあ、ノスタルジーといってしまえばいいのでしょうが、この歳になってこのようなめぐり逢いを与えていただけるのは嬉しいことです。
あたらめて感謝いたします。」