「積層ガラスってどのようにつくっているの?」
「積層ガラスのどんなところで使われるの?」
積層ガラスと一言で言っても、製法や用途などいまいち理解できないことも多いはず。
そこで本記事では、数々の積層ガラスを制作してきた当社が徹底的に解説します。
この記事を読めばきっと積層ガラスの魅力が発見できますよ。
積層ガラスとは?
積層ガラスは、短冊状にカットされた板ガラスの小口を様々な表情にカットし、手が切れないように”なめした”後、接着し、積み重ねたガラスです。
積層ガラスの魅力は、透明感と多層構造が折りなす光にあります。
ホテルやマンション、商業施設、店舗など、多くの場所で使用されており、建物の空間づくりに役立てられています。
積層ガラスの制作方法
積層ガラスは、複数の板ガラスを積み重ねることで、立体的な、ガラスならではの美しさを演出したガラスです。
板ガラスの小口(切断面)をつるつるに磨いたり、波状に加工することで、オリジナリティを出すことができます。
小口の一方だけ波状にする「片波紋)」とするか、両方を波状にする「両波紋」とするかでも、光の入り方が異なります。
インテリア、エクステリアともに存在感のあるおすすめのアイテムです。
また緑色の色味が特徴のフロートガラスの他にも、高透過のガラスを積層する事でよりクリアな表現が可能になります。
積層ガラスの魅力
光の芸術:多層構造によって光が屈折、反射し、立体感・奥行きのある色彩を生み出します。
自然光や照明によって、表情が変化するダイナミックな美しさがあります。
透明感と立体感:透明なガラスを重ねることで、立体感と奥行きが生まれ、空間を軽やかに演出します。
無限のデザイン性:ガラスの色、厚さ、重ね方など、組み合わせは多数ございます。
施主様、設計者様の個性が光る、唯一無二の作品を生み出すことができます。
現代的な空間演出:シンプルながらも存在感のあるオブジェは、現代的な空間にもよく馴染みます。
オフィス、ホテル、住宅など、様々な場所で活用されています。
積層ガラスの用途
インテリア:リビングやダイニング、オフィスなど、空間のアクセントとして。
窓辺に置けば、自然光とのコラボレーションを楽しむことができます。
エクステリア:ガーデンテラスのオブジェ・擁壁のアクセントなどに適しています。
またステンレスとの融合でサイン等にも多数使われています。
ホテルや商業施設のロビーなど、大規模な空間の装飾にも有効で、
壁面や天井に埋め込むことで、空間全体に広がるアート体験が可能です。
積層ガラスと複層ガラスって何が違うの?
複層ガラスは、2枚以上のガラスを一定の距離を保ち、間に乾燥空気やアルゴンガスを封入して作るガラスで、主なものとして、サッシに入っているペアガラスがあります。
一方で、積層ガラスはガラスを接着させて制作するため、ガラスの間に空気は入りません。
積層ガラスはひとつひとつ表情が異なるため、工業用途の色が強い複層ガラスとは全く違うものと言ってよいでしょう。
積層ガラスを見に行こう!
積層ガラスはエクステリアとしても使用される意匠ガラスのため、街中や建物の共用部でもよくみられます。
【東京ステーションホテル エクステリア サイン】
JR東京駅丸の内側、東京ステーションホテルの前にあるサインです。
夜はライトアップされ、駅舎とのコントラストが美しい作品です。
よくある質問
ここでは、積層ガラスに関してよく聞かれる質問と回答をまとめてみました。
積層ガラスの注意点は?
積層ガラスは吸盤が付かないという特徴から、施工もすべて手作業となります。
その為、重量が大きくなってしまう場合は分割して納品し、現場で接着しなければいけません。
重量計算をした上で、安全に設置してくれる会社へ依頼するようにしましょう。
積層ガラスの値段はどれくらいするの?
積層ガラスは、重量や施工方法を考慮しての見積算出となるため、設置したい場所・サイズをでのお見積もりとなります。
まとめ
積層ガラスの魅力はその立体感と瑞々しい表情にあります。
滝を模したガラスの造作や水面の表現に適しており、ステンドグラスのパーツの一部として使用するなど用途は多彩です。
あなたも積層ガラスの魅力に触れてみませんか?